77期司法修習の記録

2023年司法試験合格、2024年3月からの司法修習の記録です

法律事務所の就活

就活を始めたのは、司法試験合格後です。

なぜかというと私は複数回合格者で、合格発表まで合格の自信がなかったからです。

そして、司法試験合格後慌てて就活をすることになりました。

雇われるのが面倒だと感じ、即独も考えましたが、独立はいつでもできるなと思い、ひとまず就活にしぼりました。

 

まず、なにに重きを置くかを決めました。

・いわゆる一般民事であれば分野にはこだわらない(縁があった事務所の分野でのスペシャリストを目指す)

・今の東京の自宅から通える。意図しない転勤がない(転勤すること自体はOK)。

・報酬は低くてもいい

・個人受任歓迎

・ボスが偉そうじゃない。特に事務員さんに対し態度が大きくない。

・取扱いNGな分野がない(刑事も少しはやりたい)

・弁護士数や事務員さんはできれば多いほうがいい。全メンバーで10人以上いればとてもいい(みんなで協力して仕事をするのが好き)。

・事務所のメンバーが挨拶をしている。

・できれば時間が固定じゃないほうがいいが、あまりこだわらない。

・雇用でも業務委託でもいい(どちらもいい部分があると思います)

 

東京三会の説明会、ひまわり、アットリーガル等の情報、X(旧Twitter)で募集告知をする弁護士もいるので気になる事務所の弁護士はフォローする、等アンテナを広く持ちました。

応募はしませんでしたが、ローの実務家教員の事務所に就活の話を聞きに行ったこともありました。ローの先輩の紹介で就職先を決めた人もいました。

 

志望度が低くても書類を作って出して、面接に呼ばれたら練習がてら受けに行きました。

最終的には自分にマッチする事務所に内定をもらえました。

11月から就活を始め、書類落ち5件、面接落ち3件、内定1件です。

意外と書類は落とされるので、どんどん出したほうがいいです。

特に中小は採用0名~1名なので、すばらしい経歴でも落とされます。

落ちた場合でも、自分の能力が低いのではなく、もっと能力の高い人がいたため比べられて負けただけ、とか事務所と合わなかっただけ、とか思うようにしました。

 

私は労働法選択なので、労働事件を扱う事務所を優先して受けました。その中で、労働事件に特化している事務所はちょっと違うな、と思うことがありました。このように就活を通して志望分野が変わることもあるので、すこしでも気になる事務所はどんどん応募するのがいいと思います。

 

司法修習前に内定を1件持っておくことは、精神衛生上よろしいとは思います。

ただ、法律事務所は民間と異なり一斉に求人を打つものではないので、修習中も随時求人がでるようです。なので焦って内定をもらう必要はないと思います。

一方、事務所によっては修習開始前に募集を終了することもあるので、焦る必要はないが情報収集しつつ気になるところは受けていくというスタイルがいいかなと思います。特に大手企業法務事務所等人気事務所はのんびりしていられないので、少しでも気になっている方は、情報収集は大事です。

やはり、年齢の低い人からどんどん内定が出ている印象です。若いほうが言うこと聞きそうだし体も丈夫そうなので、自分が面接官でも特別の理由がない限り在学中受験orロー卒1回目合格くらいの人を採用しますね…。私は私を採用しないと思います…。

 

私は就活弱者なのであまりアドバイスはできませんが、

自分にとって何が大事なのかをもっておくこと、面接は可能なら回数をこなして慣れることをおすすめしたいです。

私は、事務所の人間関係がどんな感じかを最重視しました。特に、挨拶はコミュニケーションを取る上でかなり重要だと思うので、メンバーが挨拶をしているかどうかは事務所の中を見学させていただける場合はこっそり確認しました。一方、報酬は毎月定額をいただければ額の多寡はどうでもよかったので、考慮要素に入れていません。

 

内定をいただいた事務所は他事務所での面接を数回経験した後だったので、面接官が何を聞きたいのかを読み取り受け答えすることができました。

内定をいただいた事務所は、面接の受け答え内容に関わらず、面接官は、かなり私に好意的で、とんとん拍子に面接が進みました。事務所との相性も大事だなと思いました。

面接はお見合いのようだなと思いました。面接中話していて、この事務所だ!と思ったところに内定をいただけました。

 

今のところ納得できる内定先なので、就活は終了しています。ただ、弁護修習でいい事務所と出会えたら再検討するかもしれませんし、弁護士以外の進路に興味がなくもないのでまだわかりません。

そのため、修習中も情報収集はしていきたいと考えています。